この記事では、なるほど・・・と感じる「株の格言」を紹介いたします。
「株の有名格言」五選
人の行く裏に道あり花の山
株式投資の格言といえば、何をおいてもまず出てくるのが、この言葉です。
「人の行く裏に道あり花の山」のあとには、「いずれを行くも 散らぬ間に行け」という言葉が続きます。投資家は、とかく群集心理で動きがちです。
しかし、それでは大きな成功は得られない。
むしろ他人とは反対のことをやった方が、うまくいく場合が多いということです。
人生の成功者は誰もやらないことを黙々とやってきた人たちであり、ウォール街にも「人が売るときに買い、人が買うときには売れ」という名言が残されている。
人並みにやっていたのでは、人並みの結果しか得られないというわけです。
逆張り(トレンドに逆らって利益を狙う戦略)的な発想を象徴する格言の一つです。
そうは言っても・・・他人と逆の行動を取るって難しですよね?
大勢があまりにも一方へ偏り過ぎたときなどには、この格言を思い出すことです。
頭としっぽはくれてやれ
数ある相場格言の中でも、かなり有名です。
株価が底を打って天井をつけるまでの動きを魚に見立てます。
底で買って天井で売る、つまり魚の頭から尻尾まで1匹まるごと食べるのが最も理想的です。ところが実際の株式投資では、底値で買って天井で売ることなど、ほぼできません。
頭も身の部分も尻尾も全て食べようとすると、結局はうまくいかない。
頭の先(=底値)で買おうとか、尻尾の先(=天井)で売ろうとは考えない事です。
底値を確認してから少し高いところで買い、天井を確認してから少し安くなったところで売れば十分だ、ということをこの格言は表しているのです。
「底値かと思ったらまだ底値ではなかった・・・」
「天井かと思ったらまだ天井ではなかった・・・」というケースは多々起こります。
八分目で我慢すること、自分なりに納得することが大切です。
その選択がベストとは考えずに、一度決済して買いなおすなり、売りなおすのもありだと思います。
もうはまだなり、まだはもうなり
投資家の心理を表す最もメジャーな格言です。
株式投資は欲望との戦い・・・。
相場の底の見極めは常に困難なものです。
「もう」底だと思った時は「まだ」下がるかも知れないと考え、
反対に「まだ」下がると思った時は「もう」底かもしれないと考えることが
大切であるという意味です。
つまり、相場転換のタイミングに独善的な判断は危険であるということを
説いたもので、足元の株価をみる上で、非常に参考になる格言です。
感情的な売買を戒め、冷静な判断が重要であることを示唆しています。
相場に「絶対」はないことを肝に銘じておきたいところです。
「正解」ではなく「納得解」を求めていくことが重要ですね。
二度に買うべし 二度に売るべし
この相場格言は、江戸時代から伝わる株式投資におけるテクニックを示したものです。
自分の予想を信じて一度に投資資金すべてを投じるのではなく、二度ぐらいに分けて
「自分の予想が合っているか」を探るために少しずつ買い増したり、売っていったりすることの大切さを教えてくれています。
最初に相場にさぐりを入れる。
つまり打診をして、自分の判断の当否を確かめてみます。
その結果、予想通りであることが分かったら、そこで初めて本格出動してもまだ十分に間に合うはずです。
この株を買いたい!そう思ったときはすべての投資資金を投じるのではなく、まず少しだけ買ってみることが大事ですね。厳密には二度ではなく複数回買って玉を増やしていくという戦略も有効です。
「二度に買うべし 二度に売るべし」は、その慎重さを説いた教訓です。
売り買いは三日待て
「売り買いは三日待て」は、ニューヨークの金融街であるウォール街で生まれた相場格言です。売り買いはあせらず三日待つのが良いということ。
じっくり研究せずに、一時の感情で株を買ってしまうと、失敗するという考えです。
投資をやっていると、直感的に「買いたい」「売りたい」と思うタイミングがあります。
例えば、みんなが一斉に飛びついて買っているときは、「自分も早く買わなければ、乗り遅れて株価が上がってしまう」と思うので、買いたくなります。しかし、感情で株を買うと失敗することが多いです。本当に株価が右肩上がりで伸びていくのであれば、1日、2日の遅れは大したことではありません。
できるだけ、その会社の情報や材料を研究し、焦らずじっくりと機会を待つことも大事です。
まとめ
以上、心に染みる「株の格言」5選をまとめてみました。
格言は必ずしも当たるものではありませんが、株式投資をする上での心がまえに役立つだけでなく、人生の教訓にも通ずるものが多いので知っておくといいですね。