順張りと逆張り

株式投資を始めてみたいと思いつつも、どのタイミングで株を購入していいのかわからない、という方は多いのではないでしょうか。
株を購入するタイミングには、「順張り」と「逆張り」という2つの考え方があります。
順張りとは
株価の上昇傾向に沿って株を購入するため、購入のタイミングをつかみやすいでしょう。ただし、株価が上がりきったところで購入(高値つかみ)となってしまう可能性もあるため注意が必要です。
逆張りとは
株価が下落傾向にあるタイミングで、“逆に”もう値下がりはしないだろうと考えて株を購入する方法です。ただし、思いのほか更に下げ続ける可能性もあるので、見極めが難しいです。
順張りと逆張りどちらが投資に適してる?
結論から言うと、「順張り」をおすすめします。
「順張り」は、流れに沿ったタイミングで投資をスタートする方法であるため、「逆張り」と比較するとわかりやすく、比較的投資初心者でも利益を得やすい方法であるといえます。
一方、「逆張り」は、大きな利益を得られる可能性はありますが、タイミングを見誤ると、下落が継続して損失が拡大してしまう可能性もあります。「逆張り」には経験値が必要であり、投資初心者にはハードルが高いといえるでしょう。
逆張りのデメリット
そもそも、下げだしている株がどこで反転するかなんて分からない・・・。
そこが逆張りのデメリットです。
色々なシグナルやチャートパターンで「底」判別するも、逆張りで買った時点そこから反転上昇・・・なんてうまくいくことはかなり珍しいからです。
株の上げ下げは「意識の集合体」がなせる業。
つまり、Aが「底」だと思う人もいれば、Bが「底」だと思う人もいます。
まして、自分が「底」だと認識して購入した株が更に下がると、間違いを認めて損切したくない感情がでてきます。つまり、更に下で株を買い増す「ナンピン」また更に下げて「ナンピン」と終わりなき蟻地獄に成り得る危険をはらみます。
「ナンピン」は一度だけ・・・と強い意志で臨んでも、取り返したい気持ちが前に出るのが人情です。
まとめ

私個人の見解としては、投資初心者であるかどうかに関わらず、「順張り」一択です。
「逆張り」を否定するわけではないですが、単純に難しいのです。
20年投資をしてきて最近やっと気づきました。と言うよりやっと腹落ち出来ました。
何故、「順張り」をお勧めするのか?その答えは「損切」にあります。
上昇する株は、階段を登るように上がっていきます。
つまり、買った株が「その下の階」を下った場合、「損切」と明確であるからです。
この辺りは、ダウ理論や押し安値とセットで考えていくと分かりやすいです。